ガラクタ処分の金言集

「モノを捨てる技術―発想の転換でぐんぐん片づく」 ドン・アスレット 法研 (2004/02)

その1:ガラクタは誰もが持っている

ゴミやガラクタはこの世で唯一の「民主的な産物」である。
人種も皮膚の色も、社会的地位や経済力の差も関係ない。
男女差もない。
誰にも平等に責任がある。


その2:捨てれば掃除の手間の半分が省ける

掃除はこの世から消え去ることはないが、ガラクタが消えればその手間の40%は省け る。
プロの掃除料金は家の広さではなくガラクタの量で決まる。


その3:冷蔵庫の中を見ればその人がわかる


食べ物を冷蔵庫に放ったまま年末の大掃除の時まで知らんぷりしている人は、イライラを そっと腹の中にしまい込み、やがて爆発させて家庭内の大げんかへ発展させがちな人だ。


その4:「捨てられない」のは後悔への恐れ!

ガラクタを持ち続けているのは、何よりも処分したときに直面するであろう後悔への恐れ が一番だ。


その5:暇なときは片付けに向かない


忙しいときこそ多くの物を処分するのに適している。
プレッシャーに押しつぶされそうになっているときは、自由への道を切り開こうとする力が強くなっているからだ。


その6:「心のゴミ」は手強い

ゴミとの最大の闘いは、これまでずっと引きずってきたものにある。
クローゼットを片づけてからしばらく苦しむのは、心の整理をしなかったからだ。


その7:固定観念が強すぎて「見えないゴミ」

私たちは役に立たない物はすべて下の方にあると思い込んでおり、物が高い位置にあると 気づかない。
置いてあることすら忘れてしまうこともある。
棚の3段目以上も要注意。


その8:本のオーラに惑わされてはいけない

本にはオーラがある。
だから、本の中身だけを考えようとしない。
本であるという事実そのものがその本に価値を与えている。
本だからといってすべて貴重なわけではない。


その9:何かを受け入れなければならないという気に
     させられる紙袋や空き箱


容器や入れ物は物を選ぶ。
大事に保管するという機能をもつせいか、どうしても取っておいて何かを入れようとしてしまう。
紙袋を取っておくために別の紙袋を使うこともしばしばある。


その10:紙のゴミは、とにかく「捨てる」

紙(ペーパー)類に対する賢い処分法は、「分類」「ファイル」せずに「処分」すること だ。
行く手を阻む紙の100%を本当に必要な10%まで切り詰めること。


その11:片付けには気分も関係してくる

憂うつな気分は執着心とコレクションを増やすだけだ。
復讐心に燃えているときは、どんなに高価なものだって切り刻んでしまうかもしれない。


その12:泥の中にいながら靴の泥をきれいにすることは
     できない


腰までガラクタにつかっているときに片付けをしようとしてもムダ、イライラするだけ だ。
片付けをするために、まずきれいなスペースを作ろう。


その13:室内にゴミを居座らせてはならない

ある物をゴミだと決めたら、すぐに「ゴミの終着駅」であるゴミ捨て場やリサイクル場所 まで運ぶこと。
これで初めて片付けが完了する。
ゴミを放置すると、愛情が再燃しかねない。


その14:収納は解決にならない


収納するだけで物はなくならない。
収納とは、物を高い場所に積み上げてしばらく隠すことにほかならない。
収納スペースが増えれば物も増える。


その15:亡くなった人の所有物は、いつか
     処分しなければならない


故人の持ち物を処分しても、その人の存在を消したことにはならない。
故人の所有物の処分を引き延ばすと、その分悲しみを引き延ばし、癒しの時期を遅らせることにもなる。