シニア層が求める快適さの8つの条件
①安全性
特に一人暮らしの高齢者は、泥棒や強盗を恐れ、夜は孤独感とともに恐怖に近い不安感を
覚えている。
それだけに、安全についての保証を欲しがっている。
②メンテナンス
中年期にやっと手に入れ、それから長く住み続けた自分の家に対する愛着は強い。
しかし、その家のメンテナンスにはかなりの費用がかかり、自分でやるには体力などの面で負担になっている。
③ハウスキーピング
掃除や小修理などのハウスキーピングもシニア層にとっては負担になってくる。
だからといって、手軽に満足のいくヘルプを得るのは難しい。
④食事
バランスの良い食事が健康のために大切であることはよく承知しているが、そのための買
物や調理も毎日のこととなると面倒になり、ついついコンビニエンス・フーズに頼ることになる。
⑤交通
年をとるほどに、自分で車を運転するのが面倒になり恐ろしくなるので、自然と外出しな
くなり、このため社会と遮断されることになる。
⑥健康
高齢になれば完治の難しい慢性病にかかりやすくなり、急な病変も起こりやすい。
⑦独立
子どもの世話になりたくないという独立心の強い人たちが増えている。
彼らにとってアシステッド・リビングは最適な住居である。
⑧人間的なコミュニケーション
シニア層は新しい友人との交際や一緒に楽しむ余暇を欲している。
しかし、それも適度なつき合いでありたいと考えている。
「ニューシニア(50歳以上)をつかまえろ!!―米国に学ぶ高齢時代の新マーケティング」 松村 清 商業界
より