東谷 暁 「困ったときの情報整理」 文春新書
- はじめに 情報整理業を開業する
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- ささやかな「SOHO」を開設
- 情報機器があっても仕事は生まれない
- 情報整理の修行時代
- 情報分類法の基本を学ぶ
- 効率的スケジュール管理の実験
- 個人的に初期のパソコンを導入する
- 因果なことにアスキーに入社する
- 最小の道具で最大の効果を狙う
第一章 すべては時間に制約されている-
- みんなが学者になるわけではない
- 期限のない仕事は存在しない
- 作業の期限を厳しく切れ
- 自分の能力には限界がある
- 二日で一日分の作業をすべし
- 時間というものは「資源」である
- 時間と資源を盛り込んだスケジュール
- スケジュールには一覧性が何より大切
- 本屋さんに行くか図書館に行くか
- 新テーマの場合も周辺の情報を固める
- ノートを作るつもりで資料に書き込む
- 五日でもかなりの読み込みができる
- 初心者は見出しをたくさん入れて書け
- あまった時間は疑問の解消に使う
第二章 知識は詰め込まねばならない-
- 知識獲得についての俗説を信じるな
- 人間は知識がなくても創造的なのか
- 記憶力が抜群でない人はどうすべきか
- 自分がどれくらい知っているか確認する
- 知識を収集するには「他人の頭」が必要だ
- この本はダメだと思ったら深追いしない
- 判ったら読むのをやめても問題ない
- 集中して読むには目標を定める
- 線を引くのは集中力維持の意味もある
- マークや線の描き方は独自に開発せよ
- 本はアグレッシブに読むべきだ
- お気に入りの論者で知識の窓を開ける
第三章 雑誌という情報ジャングル-
- 安価な雑誌データベースはない
- 十二月号の年間目次をコピーする
- 記事の分類は書籍より難しい
- ともかく資料を集めてみる
- なぜ雑誌記事の分類は難しいのか
- 【日本の論点】に見られる独特の分類
- 限定目的データの汎用性
- 大宅文庫と日外アシストの利用法
- エコノミストに「格付け」をする作業
- 論文の選択基準をどうしたか
- 論者別袋ファイルの作成
第四章 パソコンで出来る情報収集-
- 有料データベースをどう使うか
- 検索の方法には選択肢がある
- 検索の絞り込みは上手くなれるか
- 新聞切り抜きは書籍・雑誌扱い
- 最後にインターネットも覗いてみる
- フィードバックなしの情報は使えない
- お前はアメリカに行っていたのだ?
- 検索サイトを呼び出して絞り込む
- これまでに役立ったサイト
- 外国の新聞サイトは見出しだけをみればいい
- 計算ソフトで出来ること
第五章 パソコンで出来ない情報収集-
- データベースのベースは誰がつくる
- 「沈黙の螺旋」が誤った熱狂を生み出す
- 孤立を恐れないで検証してみる
- 取材を重ねても分からないことは多い
- 取材とは地味な対話である
- 物々しい道具は相手を萎縮される
- ノートの左に取材メモ、右は考察に使う
- 取材はその人の人格がものをいう
- 数字を読むだけで通説が怪しくなる場合
- 数字でおかしいなら周囲も調べる
- 数字が何も語ってくれない場合
- 通説を信じること、通説を疑うこと
第六章 アイディアは何処から来るか-
- インスピレーションの構造
- 別のことを考えているときにひらめく
- 意識しないで考えている
- 思いつきメモにはポストイットがいい
- フィールドワークが求めるものは何か
- 無秩序な知識に仮の秩序を与える
- ポストイットによる「擬似KJ法」
- グループ作業は無意味なのか
- 知識創造企業の論理を参考にする
- 勘やコツの世界を言葉で明示化する
- 分かっていても気がつかない
- 陥りやすい「白紙状態」の神話
- 発想には「書き込まれた状態」が必要だ
第七章 ワープロソフトでものを書く-
- 書き始める時期を設定する
- 十分の一原則は五分の一原則である
- 執筆直前のレジュメ作成による効果
- 徹底してブロック型文章を目指す
- エディタとアウトライン・プロセッサ
- ひとつの章を細切れに保存しておく
- 追いつめられる前に構想をしっかりと
- もう少し先まで読ませるための工夫
- 日記と手紙は手書きにする
第八章 情報の迷路を抜け出す-
- 意外に生じる「アヒルの三段論法」
- 原因と結果を取り違える
- 自分が感じることの因果関係
- 因果関係は人類の大問題である
- 部分を全体と思っていないか
- 全体を知ることは出来るか
- 人なのか、組織なのか、政治なのか
- 最終的には総合的に考える
- 個人なのか制度なのか駆け引きなのか
- なぜステレオタイプに陥るか
- 何から確信を引き出しているのか
おわりに 究極の情報整理とは何か-
- 人生を書き込むシステム手帳
- 一日一月一年一生
- この世は予測不能だから計画が必要
- 情報整理法ニヒリズムを超えて
- 本の捨て方も短期・中期・長期の順
- ファイリングは「原始的」山根式
- 自然に生まれたファイルの「ブロック」
- 高くついた情報機器との付き合い
- 今後は情報技術投資を少なく
- 語学が苦手でも洋書を読む方法
- 読むという行為にはレベルがある
- 得意な分野から外国雑誌を読む
- 読めるから読むのではない、読むから読めるのだ
- 中・長期の情報整理は時間確保が大事
- 人生を支える「情報」というものはない
付録 先人の「失敗」から学ぶ「情報整理史」-
- 個人の失敗は他人の失敗を繰り返す
- 京大型カードの本質的誤解
- KJ法の恣意的な解釈
- 反カード・反KJ法の火の手
- 書斎のある生活のイメージ
- ワープロとパソコンの衝撃と現実
- システム手帳の興隆と衰退
- 奇妙に切迫した「情遊」の時代
- 集大成としての「超」整理法
- 京大型カードへの原点回帰
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